2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
2017/5/29 前回、「700年代のたつたとは」と題して記しました。高橋虫麿は、「たつた(の)やま」という表記を、諸氏が既に指摘している、大和川の亀の瀬狭窄部近くの北側の山塊に用いていると推定しました。 今回は、「700年代のたつたやまは生駒山地か」と…
2017/5/25 前回、「からころも+たつ 女性往生」と題して記しました。 平安時代初期、「からころも」がいろいろの縁語を紡ぎ出しているのを、記しました。 今回は、「700年代のたつたとは」と題して、初期の「たつた」の検討を記します。 1.検討対象 ① 「…
2017/5/22 前回、「三代集のからころもも 外套」と題して記しました。 900年代の「からころも」が、官人の着用する胡服起源の外套その他の短衣の防寒に資する上着ですが、例外として衣裳一般の意の歌があることを指摘しました。 今回は、「からころも+たつ …
2017/5/19 前回、「萬葉集のからころも」と題して記しました。 700年代の「からころも」は、官人の着用する胡服起源の外套その他の短衣の防寒に資する上着を指す、と推定しました。 また、『萬葉集』では、「からころもたつたのやま」表記のある歌が1首あり…
2017/5/8 前回、「ゆふつけとりは2種類」と題して記しました。 今回は、「萬葉集のからころも」と題して、記します。 1.和歌のからころも ① 和歌において「からころも」という用語は、外来の衣とも、珍しく美しい衣服とも、着・裁・裾・紐などの枕詞とも古…
2017/5/1 前回、「平安初期のあふさか その2」と題して記しました。 今回は、「ゆふつけとりは2種類」と題して、記します。 「あふさか」表記のある1050年までの歌は、「逢ふ」あるいは「再会」を含意する「あふさか」という土地の名にことよせて作者は意を…