わかたんかそれ 朝鮮戦争勃発70年

 6月25日は、朝鮮戦争が始まった日でした。こんばんは、上村 朋です。

 この戦争で、最終的な民間人の犠牲者の数は100万人とも200万人とも言われ、全体で400万人〜500万人の犠牲者が出たという説もあります(Wikipediaより )。内訳は北朝鮮側の死者250万人、韓国側は133万人で大多数が一般市民だったと言われています(敵の協力者と見なした一般市民の大量処刑が行われています)。

 朝鮮戦争は、1950年に北朝鮮が南進して始まり、1951年7月10日より休戦合意の協議が始まり、1953年7月27日、国連軍と中朝連合軍が休戦協定に署名しました。韓国政府は署名していません。

 アコーディオン戦争と言われるほど、戦線朝鮮半島の北端から南端まで広く移動したので、地上戦は半島全域で行われ、都市によっては地上戦が数度にわたり行われています。

 休戦してから67年、国土の利用も臨戦前提であるものの、韓国は人口5200万人(人口密度500人/km2)、一人あたりGDP41,000ドル(2018)に、北朝鮮は人口2500万人(210人/km2)、一人あたりGDP1,700ドル余(2008)にと両国それぞれの道を歩んできました。戦争終結には至っていませんので、民間の交流は全然です。

 そして、休戦であるので、離散家族の再会がなかなかできません(1946年5月23日に38度線の無断越境が禁止されています)。1971年8月12日に、韓国の赤十字社が離散家族探しを北朝鮮側に申し入れ、1985年に、南北離散家族の相互訪問が初めて実現しました。紆余曲折があって、その次は2000年8月15日から18日にあり、2020年6月現在再会事業は中断しています。

 新たな離散家族ともいえる脱北者が今は35,000人余りいます。

 隣国間における休戦状態は不戦ではありません。休戦状態の解消も不戦継続におとらず大事です。

(2020/6/29  上村 朋)